2020年から小学校でも英語が正式科目になるなど、日本の英語教育が大きく変わろうとしています。
そんな中、「英語をやるなら、『フォニックス』をやるといいよ」という話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
でも、今の親の世代は、自分がフォニックスを習わなかった人がほとんど。
この記事では、そのような人にも分かりやすくフォニックスを解説します。
★この記事を読むとわかること★
●「フォニックス」とは何か
●フォニックスにはどのようなルールがあるのか
●フォニックスを学ぶと何ができるのか
※フォニックス関連の記事はこちらにまとめてあります。この順番で読んでいただくとわかりやすいです。
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目次
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フォニックスとは
日本語と英語の文字の「名前」と「音」
これはなんて読む?
か き く け こ |
き く |
「聞く」とか
「菊」の
「きく」だニャ。
じゃあ次に英語ね。これ全部、読めるよね?
a b c d e f g h i |
エイ、ビー、スィー、ディー、イー、エフ、ジー、エイチ、アイ、でしょ。
これはなんて読む?
b |
i |
g |
じゃあこれはなんて読む?
big |
なんで「ビーアイジー」って読まないの?
日本語は、「き」と「く」を合わせればそのまま読めた。
でも、英語は単語になると、なんか違う読み方になっちゃう…。
名前 | 音 | |
き(日本語) | き | き |
b(英語) | ビー | ブッ |
日本語の五十音は、「名前」と「音」が同じ。
でも、英語のアルファベットは「名前」と「音」が違うのだ!
★ポイント★
日本語の五十音は、「名前」と「音」が同じ
英語のアルファベットは「名前」と「音」が違う
フォニックスのルールとは
b の音→[b](ブッ)
i の音→[i](イとエの中間のような音)
g の音→[g](グ)
をつなげるから、[big](ビッグ)と読めるんだよ。
「文字と音をつなげるルール」がフォニックスなんだよ。
★ポイント★
フォニックスとは、英語の「文字」と「音」をつなぐルール
でもさ、わざわざ習わなくても、 "big" は「ビッグ」ってなんか読めるよ?
そう、ローマ字の知識を使うとなんとなく英語が読めてしまう。
でも!!
だからこそ、日本人は英語の発音が苦手なのだ!
だって、"i" は、「イ」って発音すると思ってるでしょ?
"a" は「ア」だと思ってるでしょ?
そこをちゃんとやらないから、日本人の英語は英語らしく聞こえないのだ。
それに、もう一つ問題があるニャ。
"tea" はどうやって読む?
★ポイント★
日本人の多くはローマ字のルールを適応してなんとなく英語を読んでいる。
でも、"i" と「イ」のように似ていると思われる読みも、実は日本語と英語では違う音。
2文字以上のフォニックスルール
t + ea
なんだよ。
"t" は「トゥッ」
"ea" は「イー」
と読むというルールがあるので、組み合わせると、「ティー」となるのだ。
"ea" みたいに「この2文字がくっつくとこう読む」という2文字単位のルールもあるのね!
3文字以上のもあるよ。
フォニックスさえ覚えれば英語はOK?
っていうことは、フォニックスのルールを全部覚えたら、英単語は全部読めるってことでしょ?
「例外のない規則はない」だよ、ゆめこちゃん。
例外ってどのくらいあるの?
ってことは、4分の1は例外ってことだね。
残りの4分の1は丸暗記しなきゃいけないってことね?
頑張って覚える意味ある?
細かいところまでルールを作ろうと思えばいくらでも作れるからはっきり言うことはできないんだけど、
目安としては100個ぐらい。
頑張って覚える意味は…絶対にある!
なんで?
これから一体どれだけ英単語を覚えていくのさ?
でもさ、ちょっと思ったんだけど、「単語を見て発音がわかる、単語を聞けばスペルが推測できる」って、単語の話だよねえ。
だから、フォニックスをやったから英語がペラペラになるとか、英語の成績が上がるとかないんじゃない?
もう本当に単語単位の話だから、英会話ペラペラに〜、とかじゃない。
英語を勉強し始める初期段階の話なんだよ。
初歩の初歩。
でもさ、だからこそここでつまづいたら、ずっと苦手意識を引きずっていくかもしれないよ。
逆に、ここをバッチリ身につけたらすごく得意になる可能性がある。
英会話は、フレーズや文が頭に入ってないと口から出てこないけど、
フォニックスで正しい発音を学ぶことによって、より通じやすい英語を話せるようになるよ。
★ポイント★
フォニックスを学ぶと、
●単語を見れば発音がわかる
●単語を聞けばスペルが推測できる
フォニックスをやったからと言って、英語がペラペラになったり、英語の成績が上がったりするものではない。
文法やフレーズなどの勉強は別に必要。
ただ、フォニックスをやることで、より通じやすい発音ができるようになる、という意味では英会話に効果的。
次回はなずなちゃんに話をきくニャ!
こちらの記事も私が書いたので、もう少しフォニックスについて知りたい人はぜひ読んでね!
英語フォニックスとは?自分の子供に教えて分かった絶大な効果!(Piyoko's Room)
まとめ
フォニックスとは、英語のスペルと発音をつなぐルールのこと。
日本語の五十音は、「名前」と「音」が同じですが、英語のアルファベットは「名前」と「音」が違います。
なので、フォニックスを学ぶと、次のような効果があります。
●スペルを見れば発音がわかる
●発音を聞くとスペルが推測できる
ただ、これは単語単位のことなので、会話力や文法力とは関係ありません。
また遊びに来てニャ!