Netflixオリジナルドラマ「ザ・ソサエティ」から、セリフを取り上げて口語表現や単語を解説しています。
今回は、シーズン1のエピソード3。
大人がいない開放感ではじめは羽目を外していた高校生たちですが、ルールがないと大変なことになると気づき、カサンドラを中心に新しいルールを作り、それに従って生活を始めます。
でも、それが面白くないと思う人たちが一部にいて…。
そんな中、みんなには娯楽が必要だと考えるケリーがプロム(卒業ダンスパーティー)を企画。
殺伐としていた中、しばし楽しくおだやかな時間が流れます。
しかし、このエピソードの終わりに、大変なことが…!
※記事の性質上、ネタバレを含みますので、ご了承ください。
目次
ザ・ソサエティのセリフで口語表現を学ぼう!
「ザ・ソサエティ」というドラマに関しては、この記事を読んでね。
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ザ・ソサエティ シーズン1エピソード3のセリフ
今まで面倒なことは全部大人がやってくれていたけれど、
もうのほほんとしていた子供時代には戻れない…。
run out of 〜「〜を切らす」
(残り時間53:34)
教会に集まるみんなの前で、カサンドラが話をします。
Cassandra: We need to know what we have and what we're at risk of running out of.
-The Society
<訳>
カサンドラ「私たちは、今何を持っていて、何が在庫切れになる恐れがあるか知らなければなりません。」
<解説>
●at risk of 〜
「〜の恐れがある」
"at risk" だけだと、「危険な状態で」ということです。
Millions of people are at risk of starvation.
(何百万人もの人が飢える恐れがあります。)
●run out of 〜
「〜を使い果たす、〜を切らす、〜不足に陥る」という意味です。
We ran out of toilet paper.
(トイレットペーパーがなくなった。)
have nothing to do with 〜「〜とは関係がない」
(残り時間33:45)
ハリーの母親とケリーの父親が不倫していたと知ってしまったハリーとケリー。
付き合っていた2人は、この前ハリーが他の女の子と接近した時から気まずくなっていましたが、まずまず気まずい事態に。
Harry: Hey. Can we just forget about this?
I mean, this isn't about us.
It has nothing to do with us.
Kelly: There is no us.
Harry:Because of this?
Kelly:Because of everything.
-The Society
<訳>
ハリー「いいからこのことは忘れようよ。
っていうか、俺たちのことじゃないだろ。
俺たちには関係ない。」
ケリー「『私たち』なんてもうないのよ。」
ハリー「これ(お互いの親の不倫)のせいで?」
ケリー「その他もろもろすべてよ。」
<解説>
●I mean
「っていうか、つまり、いやその」というような意味を表すつなぎ言葉。とってもよく聞きます。
他にも、"mean" という言葉は本当によく使う単語。
いろいろな使い方を覚えると、ドラマを見ている時に「あっ、出てきた!」とすぐに分かるので、絶対に覚えておきたい表現がたくさんあります。
こちらのページに詳しく載っているので、ぜひ読んでみてください。
meanの意味!意地悪、What do you mean?などドラマ頻出表現まとめ (Piyoko's Room) |
●have nothing to do with 〜
「〜とは関係がない」という意味。
"nothing" を "something" に変えて、"have something to do with 〜" にすると、「〜になんらかの関係がある」。
They must have something to do with the incident.
(彼らはその出来事となんらかの関係があるに違いない。)
また、疑問文では "anything" を使って聞いたりします。
"Do you have anything to do with this?"
(あなた、これと何か関係があるの?)
●because of 〜
「〜が原因で」。ポジティブな意味でもネガティブな意味でも使います。
The event was canceled because of the rain.
(雨のせいでそのイベントは中止された。)
stand 〜 up「〜との約束をすっぽかす」
(残り時間26:52)
一緒にプロムにいくことを約束したウィルとケリーですが、なかなかケリーは姿を見せません。
会場の中ではすでに盛り上がっているところに、やっとケリーが現れました。
Will: I thought you were standing me up.
Kelly: Sorry about that.
Here's the jacket.
Will: It's a perfect fit.
That remind you of your dad?
-The Society
<訳>
ウィル「すっぽかされたのかと思ったよ。」
ケリー「ごめんね。はい、ジャケット。」
ウィル「ぴったりだ。
これを見ると、お父さんを思い出す?」
<解説>
●stand 〜 up
「〜に待ちぼうけを食わせる、〜との約束をすっぽかす」という意味です。イメージとしては、誰かを立たせたままにしておくという感じですね。
My boyfriend stood me up yesterday!
(昨日彼氏が約束をすっぽかしたの!)
●Here is 〜.
「ここに〜があります」とか、何かを渡しながら、「はい、〜だよ」という時に使います。
●a perfect fit
「(洋服など身につけるものが)ぴったり、ジャストサイズ」ということ。
●remind 人 of 〜
「人に〜を思い出させる」という意味。この場合は、
「That(ケリーのお父さんのジャケット)が you(ケリー)にお父さんを思い出させる?」ということですね。
ちなみに、日本語でも「リマインダー」と言いますが、"reminder" (忘れないように人に思い出させるもの)ということです。
This song reminds me of my childhood.
(この曲は私に子供時代を思い出させる。
→この曲を聞くと子供の頃を思い出すよ。)
I like your 〜.「君の〜、いいね。」
(残り時間19:19)
プロムではあまり誰にも相手にされないハリー。レクシーに声をかけます。
Harry:I like your dress.
Lexie: You've got something on your shirt.
-The Society
<訳>
ハリー「そのドレス、いいね。」
レクシー「シャツになんかついてるわよ。」
<解説>
●I like your 〜.
直訳すると「君の〜が好き」ということですが、誰かが身につけているものなどを褒める時、「その〜、いいね。」という意味でよく使います。
●have got
= have で、「〜を持っている、〜がある」ということ。
「何かついている」って日本語から訳そうと思うと考え込んでしまうけど、こんなに簡単に言えるんですね。
"I like your shirt." のように褒めることで話が始まることも多いよ。
I mean it.「本気だよ」
(残り時間15:31)
チークダンスをするカサンドラとゴーディー。
Gordie: I had a party just like this when I turned 13.
Cassandra: You're secretly Jewish?
Gordie: You... You didn't come.
Cassandra: You must not have invited me.
Gordie: No, I ... I definitely did.
Cassandra: (tries to kiss Gordie)
Gordie: You know, I ... I know what I feel and I really want that,
but only if you want it, too.
So don't do it if you don't really ... mean it.
And I "mean it" mean it.
-The Society
<訳>
ゴーディー「僕が13歳になった時、ちょうどこんな感じのパーティーをしたんだ。」
カサンドラ「実はユダヤ人だったの?」
ゴーディー「君は…来なかったよね。」
カサンドラ「招待してくれなかったんじゃない?」
ゴーディー「いや、絶対に呼んだよ。」
カサンドラ(ゴーディーにキスしようとする)
ゴーディー「あのさ…僕は自分の気持ちがわかっているし、本当にそうしたいけど、でもそれは君も本当にそうしたい場合に限って、だよ。
だから、もしあまり本気じゃなかったら、やらないで。
僕は本当の本当に本気だよ。」
<解説>
●turn 数字
「〜歳になる」という意味。
●must not have 過去分詞形
「〜しなかったに違いない」という意味。
"not" なしで "must have 過去分詞形" だと、「〜した(だった)に違いない」ということ。
"must + 動詞の原形" は「〜であるに違いない」という現在の強い推量を表しますが、「〜した(だった)に違いない」というふうに過去に関しての強い推量の場合は、must の後を "have + 過去分詞形" の形にすることによって過去を表せます。
You must have dropped it somewhere.
(あなたはそれをどこかに落としたに違いない。)
●only if
「〜という条件の場合だけ」という意味です。
I'll come only if you do.
(あなたが行くのなら行く。)
「あなたが行くという条件の場合だけ行く」、それ以外の条件では行かない、ということ。
●mean it
「本気である」ということ。
よく "I mean it." (本気だよ。冗談じゃないよ。)という文で聞きます。
上にも出てきましたが、"mean" は本当によく使いますよ〜!
meanの意味!意地悪、What do you mean?などドラマ頻出表現まとめ (Piyoko's Room) |
●"mean it" mean it のように、同じ言葉を2回繰り返すと、強調したり、「本当の意味での」という意味になります。
Is that a date date?
(それって本当の意味でのデートなの?)
ただ一緒に遊びに行くとかじゃなくて?ということを確かめたい時に言います。
「絶対に招待したよ」というゴーディーは、きっとこの頃からカサンドラのことが好きだったのよね。
やっと思いが通じた…!と思ったら、この後の出来事…。
悲しすぎる!
nail「〜をうまくやる」
(残り時間9:36)
プロムでケリーがスピーチをした後、ケリーに話しかけるウィル。
Will: I liked the speech.
Not sure you nailed the timing, but you can work on that.
You want me to walk you home?
-The Society
<訳>
ウィル「スピーチ、よかったよ。
タイミングがバッチリだったかはわからないけど、それはまた頑張ればいいからさ。
家まで歩いて送ろうか?」
<解説>
●nail
まず真っ先に「爪」や「釘(くぎ)」が思い浮かぶかもしれませんが、「〜をうまくやる、〜で成功する」という動詞でもあります。とてもよく聞くスラングです。
You nailed it!
(バッチリだったじゃん!)
●work on
「〜に取り組む」という意味でよく使います。
仕事のプロジェクトに「取り組む」ような場合も、日常的なことを「頑張る」というようなニュアンスでも言ったりします。
I'm working on it.
(今やっているよ。頑張っているよ。)
また、レストランでお店の人が皿を片付けようとした時、「まだ食べているよ」という意味で、
"I'm still working on it."
と言ったりします。
練習問題
( )に適切な語を入れてみよう!
①姉は先週19歳になりました。
My sister ( ) 19 last week.
②私はそれと何の関係もないよ。
I ( )( )( )( )( ) it.
③電話の電池が切れそう!
My phone is ( )( )( ) power!
④昨日は頭痛のために仕事に行けませんでした。
I couldn't go to work yesterday ( )( ) a headache.
⑤あなた、また約束をすっぽかしたね!
You ( ) me ( ) again!
⑥あなたのブレスレット、いいね。
I ( ) your bracelet.
⑦(渡しながら)はい、あなたのチケットをどうぞ。
( ) your ticket.
⑧本気だよ。
I ( )( ).
⑨すごくうまくいったじゃん!
You ( ) it!
⑩君を見ると、君のお父さんを思い出すよ。
You ( ) me ( ) your father.
答え
①姉は先週19歳になりました。
My sister ( turned ) 19 last week.
②私はそれと何の関係もないよ。
I ( have )( nothing )( to )( do )( with ) it.
③電話の電池が切れそう!
My phone is ( running )( out )( of ) power!
④昨日は頭痛のために仕事に行けませんでした。
I couldn't go to work yesterday ( because )( of ) a headache.
⑤あなた、また約束をすっぽかしたね!
You ( stood ) me ( up ) again!
⑥あなたのブレスレット、いいね。
I ( like ) your bracelet.
⑦(渡しながら)はい、あなたのチケットをどうぞ。
( Here's ) your ticket.
⑧本気だよ。
I ( mean )( it ).
⑨バッチリだったじゃん!
You ( nailed ) it!
⑩君を見ると、君のお父さんを思い出すよ。
You ( remind ) me ( of ) your father.
また遊びに来てニャ〜!
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