Netflixオリジナル映画「ロマンティックじゃない?」は、歌あり踊りありの王道ラブコメ映画!
何も考えずに楽しみたい時におすすめですが、実は使われている英語がとても簡単で聞き取りやすく、英語の勉強にもおすすめです。
この記事では、映画の中で使われている表現をいくつか取り上げて解説します。
目次
Netflixオリジナル映画「ロマンティックじゃない?」
「ロマンティックじゃない?」は、ラブコメが大嫌いな主人公ナタリーが、頭を強打したのをきっかけに、ラブコメの世界に入り込んでしまうという話です。
往年のラブコメへのオマージュが散りばめられ、「ラブコメあるある!」という展開に思わず笑ってしまったりほっこりしたり。
詳しいあらすじ、キャスト紹介、挿入歌とサウンドトラック、視聴者の感想などはこちらの記事をご覧ください!
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"Isn't It Romantic?"。
「ロマンティックじゃない?」は、そのままの訳だニャ!
英語のセリフで口語表現を学ぼう!
Netflixは残り時間の表示になっているから、その通りに書いているよ!
It's not like 〜.「〜ってわけじゃない」
ミーティングのあと、ナタリーはジョシュと一緒に公園を歩いています。
(残り時間1:22)
Natalie:It's not like I thought I was gonna be the star of the meeting, or anything.
<訳>
ナタリー「自分があのミーティングのスターになるとか思ってたわけじゃないよ。」
<解説>
●It's not like 〜.
「〜というわけではない」という意味で、そのあとは普通の文が続きます。
It's not that 〜.とも言います。
It's not like I don't wanna go.
(行きたくないってわけじゃないんだよ。) |
●gonna = going to
root for 〜「〜を応援する」
オフィスの給湯室で話をするナタリーとアシスタント。
(残り時間1:19)
Natalie: In those movies, when there are two women in the same workplace, they have to be, like, mortal enemies.
Look at us. I love you, I think you're the best.
The idea that two women can't root for each other at work is just disgusting.
<訳>
ナタリー「そういう映画(ラブコメ)では、職場に2人の女がいたら、絶対に生かしてはおけない敵って感じでしょ。
私たちを見てよ、あなたが大好き、最高よ。
仕事で女2人がお互いを応援しあうことはできないっていう考え方は、むかつくわ。」
<解説>
●like
「なんか、〜みたいな」という意味でとてもよく聞きます。
この文は、"They have to be mortal enemies." ということなのですが、
「『永遠の敵』、みたいな感じ」とぼかしたり、言葉が出てこない時に "like" をはさんだりします。
口グセになって頻発する人も多いのですが、あまり使いすぎると耳障りなので、ほどほどに。
●that
ここでは、「〜という」という意味で、その後ろの節(語句のかたまり)が、"the idea" の内容となっています。
the idea that two women can't root for each other at work
(2人の女が仕事でお互いを応援しあうことはできないという考え)
●root for 〜
「〜を応援する」という意味。
"support" を使うと、具体的な支援をしているようなニュアンスですが、"root for" だと、スポーツチームを応援するような気持ち的な応援の場合に使います。
I'm rooting for the Giants.
(私は巨人を応援しています。) |
●each other
「お互いに」という意味。
基本的に、2人、2つの種類のものの間でのことを言います。
"one another" は同じように「お互いに」という意味ですが、3人以上、3つ以上の種類のものの間で使います。
とはいえ、ネイティヴでもこの違いを厳格に使い分けていない人がいます。
●disgusting
「不快な、むかつく、うんざりさせるような」という意味の形容詞。
That's disgusting!
(最低!むかつく!胸糞悪いわ!) |
could have 過去分詞「〜することができただろうに」
(残り時間1:17)
Josh: So I know you hate it, but it is...
♪ Karaoke night, tonight... ♪
Natalie: When?
Josh: Tonight. Would you like to come?
Natalie: Or we could do something less embarrassing, like trampoline nude in public?
Josh: Ok, well... could've just said no.
<訳>
ジョシュ「君が嫌いなのは知っているけど… ♪今夜はカラオケですよ〜♪」
ナタリー「いつ?」
ジョシュ「今夜。行きたいですか?」
ナタリー「またはそれより恥ずかしくないことしてもいいかもね、人前で裸でトランポリンとか。」
ジョシュ「分かったよ。…ノーって言えばいいのに。」
<解説>
●Would you like to 〜?
「〜したいですか?」という意味。
丁寧な言い方なので、誰に対しても使えます。
Would you like to join us for lunch?
(私たちとお昼ご飯を一緒に食べませんか?) |
●less embarrassing
"embarrassing" は「恥ずかしい」という形容詞。
形容詞の前に "less" をつけると、「より〜でない」という意味になります。
つまり、カラオケに行くのは、裸で人前でトランポリンをするより恥ずかしいと言っているんですね。
"embarrassing" と "embarrassed" の違いを知りたい人はこちらをどうぞ。
「退屈」は英語でbored?boring?違いと語彙が3倍になる魔法の基本ルール(Piyoko's Room)
●in public
「人前で、公然と、公衆の面前で」という意味。
Don't do such a thing in public.
(人前でそんなことしないでよ。) |
●could have 過去分詞
"could've just said no." は "you" が省略されているので、
You could have just said no.
ということです。
"could have 過去分詞" で、「〜することができただろうに」という意味で、
"just" は「ただ〜」という意味。
直訳すると、
「君はただ『ノー』ということができただろうに。」、
つまり「そんな遠回しな言い方せずに、ただ行かないと言えばいいのに」
ってジョシュは思ったのでしょうね。
"could have" は速く言うと、"could've"(クッダヴ)や "coulda" (クッダ)となります。
third wheel「お邪魔虫」
ナタリーとジョシュが2人で夕飯を食べているところに、ブレイクがやって来ます。
(残り時間41:45)
Josh: Well, you know, I don't wanna be the third wheel here, so I'm gonna get going.
<訳>
ジョシュ「え〜と、お邪魔虫になりたくないから、帰るね。」
<解説>
●third wheel
「お邪魔虫」のこと。
"wheel" は「車輪」。直訳すると「3つ目の車輪」です。
2つの車輪で走る自転車に、3つ目の車輪がついていたら邪魔ですよね。
"wanna" の意外な意味とは?こちらもどうぞ!
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end up together「最終的にくっつく」
(残り時間37:29)
Josh:At one point, I thought it would actually be me and you that would end up together.
Natalie: You did?
Josh: Yeah, in the beginning.
Natalie: Well, why didn't you ask me out then?
<訳>
ジョシュ「ある時、最終的にくっつくのは僕と君だと思っていたよ。」
ナタリー「そうなの?」
ジョシュ「うん、初めはね。」
ナタリー「じゃあなんで誘ってくれなかったの?」
<解説>
●at one point
「ある時、一時」。時の経過の中のある時期、という感じです。
●end up together
「最終的にくっつく」。
最終的に、"end up" の後ろにくる言葉の状態になるということです。
"end up" についての詳しい解説はこちらをどうぞ!
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●in the beginning
「はじめに、はじめは」
●ask 〜 out
「〜をデートに誘う」という意味です。
He asked me out!
(彼がデートに誘ってくれたの!) |
make sense「意味をなす、つじつまが合う」
パーティーが盛り上がり、みんなで踊りながら歌った後、海岸を歩くナタリーとジョシュ。
(残り時間27:45)
Natalie: How did everyone know the choreography?
Josh: That was weird. It doesn't make any sense.
<訳>
ナタリー「なんでみんな振り付けを知っていたの?」
ジョシュ「変だったよなあ。訳わかんないよ。」
<解説>
●make sense
「意味をなす、道理にかなう、つじつまが合う」という意味。
ものすご〜くよく使います!
イマイチしっくりくるぴったりな和訳がなく、初めのうちは分かりづらいかもしれませんが、感覚的に理解できるとめちゃくちゃ便利な言葉です。
"It makes sense." と言えば、それがすんなり納得できる感じ。
逆に、意味不明だったり、つじつまが合わなかったりするのが、
"It doesn't make (any) sense." です。
練習問題
ちょっと問題をやってみよう!
問題
①彼女をデートに誘ってみたら?
Why don't you ( ) her ( )?
②私たちと一緒に行きたいですか?
( ) you ( )( ) go with us?
③なんか私、お邪魔虫みたい。
I feel like a ( )( ).
④はじめはとても難しかった。
It was very difficult ( )( )( ).
⑤それじゃあつじつまが合わないよ。
It doesn't ( ) any ( ).
⑥思った通り、彼らはくっついたね!
They ( )( )( ) as I expected!
⑦誰を応援しているの?
Who are you ( )( )?
⑧助けてくれてもよかったのに…。
You could ( )( ) me.
⑨別に彼が嫌いって訳じゃないよ。
( )( )( ) I don't like him.
⑩あなたたち2人、お互いに助け合わなきゃダメでしょ。
You two have to help ( )( ).
答え
①彼女をデートに誘ってみたら?
Why don't you ( ask ) her ( out )?
②私たちと一緒に行きたいですか?
( Would ) you ( like )( to ) go with us?
③なんか私、お邪魔虫みたい。
I feel like a ( third )( wheel ).
④はじめはとても難しかった。
It was very difficult ( in )( the )( beginning ).
⑤それじゃあつじつまが合わないよ。
It doesn't ( make ) any ( sense ).
⑥思った通り、彼らはくっついたね!
They ( ended )( up )( together ) as I expected!
⑦誰を応援しているの?
Who are you ( rooting )( for )?
⑧助けてくれてもよかったのに…。
You could ( have )( helped ) me.
⑨別に彼が嫌いって訳じゃないよ。
( It's )( not )( like [that] ) I don't like him.
⑩あなたたち2人、お互いに助け合わなきゃダメでしょ。
You two have to help ( each )( other ).
また遊びに来てニャ〜。